秋の七草
ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウ、これが秋の七草。万葉集に歌われている次の二首に由来しいていると言われています。 「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」 「萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花(おみなえし) また藤袴 朝貌(あさがお)の花」 朝貌(あさがお)はキキョウのことだと解釈されています。オミナエシとフジバカマは残念ながら学校周辺では見ることができません。特にフジバカマは全国的にも野生のものはめっきり少なくなってしまったようです。学校周辺で見られる4種を紹介します。
ハギの仲間で野山で一般的に見られるのはヤマハギです。他にミヤギノハギ、マルバハギなどがありますが、単に「ハギ」という名のものはありません。ヤマハギは枝が直立し、ミヤギノハギは枝が垂れ下がるのが特徴です。といっても写真のヤマハギは結構しなだれていました。葉の先の形などからも区別ができます。
尾花がススキのこと。馬のしっぽなどに見立てられたネーミングです。9月の初め頃から穂が出始めました。これから先10月になると、多摩ニュータウンの尾根幹線沿いの土手は、びっしりススキの穂が風になびくようになります。ススキといえばお月見に欠かせません。19日は「中秋の名月」でした。お団子食べましたか?
クズも尾根幹線沿いの土手や空き地を覆うようにたくさん見られます。3枚で一組になった大きな葉が特徴です。花も大型の花穂をつけますが、葉の下に隠れたりしていて意外と目立たない感じがします。根には大量のデンプンが含まれこれを精製したのがくず粉です。ただし、最近のくず粉にはジャガイモやサツマイモ、トウモロコシのデンプンなどが利用されているようです。
女子サッカーの「なでしこジャパン」で一躍有名になったナデシコです。一般的に見られるのはカワラナデシコ。しかし、これも野生のものは少なくなっています。学校周辺でも時々見かけますが園芸用に栽培したものかも知れません。
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