ムラサキシラホシカメムシ

8/19  ゴーヤの実で

8/19 ゴーヤの実で

ムラサキシラホシカメムシ、別名ツヤマルシラホシカメムシともいいます。8月19日に畑の脇のゴーヤの実で見つけました。名前の通り、やや紫色がかった光沢のある銅色の体に一対の白い斑紋があるのが特徴的です。他にシラホシカメムシ、マルシラホシカメムシがいますが、白い斑紋が大きく目立つことで区別されます。トゲシラホシカメムシもいますが、こちらは背中の両サイド(前胸背側角)がとがっているので違いがよく分かります。

大きさは5㎜ほど。北海道では見られないようですが、本州、四国、九州では春から秋まで普通に見られます。我が家の庭で見つけたこともありますし、沖縄の西表島でも出会いました。私がカメムシに興味を持った20年ほど前、前任校の周辺で見つけたのが最初でした。一般にはあまり馴染みのないカメムシですが、知ってしまえば白い斑紋が目立ちすぐに目につきます。知らないと全く気がつかないで通り過ぎてしまうのでしょうね。

昆虫でも植物でも、ちょっと知っていたり関心があると他の人には見えないものがいろいろと見えてくるものです。O校のS先生はハサミムシの専門家です。先日、生物関係の研修会で白神山地をご一緒させていただいたところ、私達は全く気がつかないのに、S先生だけにはちゃんとハサミムシが見えていたのには改めて感心させられました。

授業でも同じです。生徒が何も問題意識を持たずただ漠然と先生の話を聞いているのと、「ここはどうなっているのだろう?」と疑問を持ったり、「ここは面白いのでもっと知りたい」と意欲的に授業に取り組むのでは、全く効果が違ってきます。話題が変わってしまいましたが、生徒の能動的な姿勢を引き出す授業をどのように作るのか、このコラムを書きながら考えさせられた次第です。あと1週間ほどで2学期が始まります。

ご意見・関連情報などありましたら、こちらまでご連絡ください。