ヒメシロコブゾウムシ

8/19  ヒメシロコブゾウムシ シシウド(?)の葉で

8/19 ヒメシロコブゾウムシ シシウド(?)の葉で

体は小さな鱗片で覆われている

体は小さな鱗片で覆われている

ヒメシロコブゾウムシです。大きさは12~13㎜。ゾウムシの仲間については私も詳しくないので、図鑑で調べて初めて名前を知りました。近い仲間にシロコブゾウムシがいます。「ヒメ」の方は少し小型で、背中に黒い部分があるのが特徴です。図鑑などでは成虫は4~7月と記されていますが、見つけたのは8月19日。ちょっと珍しいかなと思い紹介しました。

ウコギ科のウド、タラノキ、ヤツデやセリ科の植物の葉を食べます。今回はセリ科のシシウド(?)の葉で見つけました。シロコブゾウムシはマメ科のクズやハギのはを食べるそうですから、今回見つけたのは確かにヒメシロコブゾウムシだと判断しました。両種とも本州、四国、九州の平地から低山地にかけて普通に見られるようですから是非探してみて下さい。

ゾウムシの仲間は鼻先(?)が長く形が特徴的で、クワガタやカミキリムシなどとはまた違った興味をひかれます。固い鎧をかぶったようで、ロボットというかサイボーグのような格好良さを感じるのは私でだけはないと思います。特にこのヒメシロコブゾウムシで気に入ったのは足の関節(?)の部分。白い足のパーツに黒いジョイントが見え隠れしているようすは何とも言えませんね。

その鎧の正体、実は白や褐色の混じった小さな鱗片なんです。顕微鏡の写真が良く撮れていませんが、目の周りの鱗片が分かるでしょうか。鱗片がない部分は黒い体色がそのまま現れています。ますます興味を引かれます。東南アジアには宝石ゾウムシと呼ばれるブルーやグリーンに輝くゾウムシがいます。この「宝石」のしくみも鱗片なのでしょうか。是非調べてみたいと思います。

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