アカツメクサのカーペット

アカツメクサ(6/7)

アカツメクサ(6/7)

シロツメクサ(6/7)

シロツメクサ(6/7)

今、多摩大学構内の芝生のグランドではアカツメクサが真っ盛り、ピンクのカーペットが敷き詰められています。シロツメクサもアカツメクサに混じって点々と白い花を咲かせています。これはよく知られているクローバーです。共にマメ科のよく似た花で、アカツメクサは英名でレッドクローバーと呼ばれています。

この芝生のグランドは4月の末に芝刈りが行われ、それまで咲いていたオオイヌノフグリやタンポポなどが一度すっかりなくなってしまいました。邪魔ものがいなくなったその後にアカツメクサが我が世の天下のごとく一面を覆いつくした感じです。本来は雑草が生えないように芝生がきちんと管理されてなければいけないのでしょうが、私としてはいろいろな植物が生えてくる今の状態の方が魅力的ですね。

四つ葉のクローバーは「幸せ」のシンボルとして愛されていますが、本来はシロツメクサもアカツメクサも3枚の小葉がセットになって1枚の葉(3出複葉)になっており、アカツメクサではその小葉が少し細長いのが特徴です。また、シロツメクサが長い柄の先に花をつけるのに対し、アカツメクサは3枚の小葉の脇に花をつける点が異なります。この違いは中学1年の授業で生徒が教えてくれました。共にヨーロッパ原産の帰化植物で、明治以降牧草として導入されたものが野生化したと考えられています。本家ヨーロッパではシロツメクサがアイルランド、アカツメクサがデンマークの国花に指定されているそうです。

アカツメクサの中には時々ピンクの色の抜けた白い「シロバナアカツメクサ」が現れるそうです。芝生のグランドをくまなく探してみましたが今回は見ることができませんでした。どこかで是非見つけたいと思っています。

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