終わりにあたって

久しぶりのブログになりました。この間何の情報も発信せず申し訳ありませんでした。

さて、私事ですが、私は今年度で定年を迎えます。教員生活は40年を超え、「聖ヶ丘」に移ってから17年となります。ご縁があり「聖ヶ丘」に移るお話しを頂いたとき、私の心を決める決め手に「聖ヶ丘の自然」があったことは間違いがありません。「聖ヶ丘の自然」は、授業にあたってはまさに「生きた教材」です。そして何よりも私の心のオアシスです。

そんな「聖ヶ丘の自然」を紹介しようと60の年から始めたのがこの「聖ヶ丘の生き物ウォッチング」です。本校のホームページに週1回程度のペースで連載してきました。当初3年間の予定で始めましたが、皆様の応援でこの年まで5年間続けることができました。

気軽な気持ちで始めたのですが、授業の合間を見て定期的に連載するのは結構大変で、今まで以上に観察に足を運ぶことになり、新しい発見もたくさんありました。また、いざ紹介しようとすると、不確かな知識が多く、図鑑を調べ直したり関連サイトで情報をたくさん収集したり、私自身の勉強になり貴重な体験になったと思います。

この間紹介した「生き物」は270です。基本的には同じものは重複しないように毎回新しい「生き物」を紹介するように努めました。同じ本校のホームページに「聖ヶ丘の植物図鑑」を10年ほど前につくりましたので、本来は昆虫や動物の話題を中心に取り上げたいと考えていたのですが、昆虫や鳥の写真は撮影が大変で、結局半分近くは植物の話題になりました。

連載中には、いろいろな関連情報やご意見を頂くことがありました。一昨年には地域情報誌にも紹介して頂き、地域の方とのふれあいを持つこともできました。「生き物」を通じて情報交換できることは大変幸せです。改めて情報を発信することの大切さを感じました。

そんな思いの深い「聖ヶ丘の生き物ウォッチング」です。私自身は来年以降も「聖ヶ丘」に関わりを持たせて頂く予定ですが、やはり区切りの年に合わせて、この「聖ヶ丘の生き物ウォッチング」も今年でいったん終了にしたいと思います。

最後を飾るいい写真と情報がないかと冬の間探し続けていたのですが、結局「キイロコウカアブ」が最後になってしまいました。キイロコウカアブには申し訳ありませんが、私としてはちょっと中途半端な気持ちです。でも、私にとってはキイロコウカアブが印象に残る大切な「生き物」になると思います。

長い間お付き合い頂有難うございました。

2018.3.26
多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校 有岡淳

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