ガビチョウ

ガビチョウ(6/20)

ガビチョウ(6/20)

今度はガビチョウが迷い込みました。20日の2時間目の授業中のことです。1階のラーニングスクエアという部屋で授業中の染谷先生から連絡がありました。この部屋はガラス張りの開放的な部屋ですので教室の中から廊下のようすもよく見えます。その廊下をピョンピョンと跳びはねていたようです。私が駆けつけたときにはもう生徒が捕まえてくれていました。高2女子の江頭さんです。周りの生徒が大騒ぎする中、彼女は冷静沈着、慌てることなく後ろからそっと近づいて手掴みで捕まえたとのこと。ちょっと勇気が要ったのではないかと思います。さすがは自然科学部の部員です。ただし、やはり素手はやめましょう。大きさは20㎝くらいです。

ガビチョウという名前には聞き慣れていない方も多いと思います。中国原産の外来種で、中国名の「画眉鳥」をそのまま日本語読みにしたものです。目の周りから後ろに伸びる白い線がトレードマークで、まさに眉を画いた模様です。多摩地域では2000年を過ぎてから急速に生息域を広げて個体数が増加しています。私が本校に赴任したのが2001年。その頃はあまり注目されていませんでした。今ではうるさいほど声が聞こえてきます。ウグイスの声などを真似することもありきれいな声ではあるのですが、本当に大きな声です。声だけで判断すると、聖ヶ丘周辺の雑木林では最優占種になっているのではないでしょうか。

雑木林の繁みを好むようで、声はすれどもなかなか姿を見ることはできません。せっかくのチャンスですから写真だけは撮って逃がしました。しかしながら、さて、逃がして良かったものなのかどうか?ガビチョウは、急速に増加し里山の生態系を攪乱する恐れがあることから、特定外来生物に指定されています。よく話題になるブラックバスやアライグマ、カミツキガメなどと同様です。これらは「飼育、栽培、保管、運搬」が禁止されています。ブラックバスなどはキャッチアンドリリースは許されていますが、生きたまま移動させることはできません。カミツキガメなどをたまたま保護した場合には行政機関に連絡を取るのが一番です。これは環境省からのお知らせです。

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