ユキノシタ

ユキノシタ(5/17)

ユキノシタ(5/17)

同上

同上

葉の裏が緑色のタイプと赤いタイプ

葉の裏が緑色のタイプと赤いタイプ

原形質分離を起こした表皮細胞

原形質分離を起こした表皮細胞

6月になりました。職員室の窓からはホトトギスの鳴き声も聞こえてきました。生徒達も衣替え。いよいよ♫夏は来ぬ♫です。といいつつ5月の話題で恐縮です。5月の中旬から下旬にかけてユキノシタの花がきれいに咲いていました。6月になりやや衰えてきた感じです。校内にも植えてありますが、写真は我が家の庭で撮影したものです。

ピンクの模様の入った3枚の小さな花びらと2枚の白い大きな花びらの色と形がバランスよく実にきれいですね。近い仲間にダイモンジソウがありますが、このユキノシタの花も立派な「大文字」です。本来は山間の半日陰の湿った崖などに群生しています。葉の裏の緑色のタイプと赤いタイプがあり、我が家では赤い方が少し早く咲き始めるようです。

校内にも植えてあるのは、生物の授業でこのユキノシタの葉の表皮細胞を観察するためです。赤いタイプの葉の細胞にはアントシアンという赤紫色の色素が含まれているものがあり、この細胞がきれいで観察しやすいのです。この細胞を利用して原形質分離という現象を観察します。葉の裏の表皮細胞ををはがして濃いショ糖溶液につけます。すると細胞内の水分が細胞外へ流出し細胞が縮みます。この時細胞膜が外側の細胞壁から離れて小さく丸くなるのです。授業に欠かせない植物です。

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