コガタルリハムシ

コガタルリハムシ(昨年5月・黒川)

コガタルリハムシ(昨年5月・黒川)

幼虫(5/4・長沼)

幼虫(5/4・長沼)

食べられたギシギシの葉(同上)

食べられたギシギシの葉(同上)

コガタルリハムシです。昨年と今年の写真を合わせて紹介します。昨年のゴールデンウィーク最終日、本校の自然科学部の観察会で撮影したのが成虫の写真です。場所は川崎の黒川。学校から「多摩よこやまの道」を通って歩いていける場所です。田んぼの脇のギシギシに20~30匹の成虫が付いていました。5~6㎜ほどの大きさで、艶のある黒光りしたルリ色が美しいハムシです。

下の写真は、先日(5月4日)、八王子の長沼公園で見つけた幼虫です。このハムシは必ずこの時期にギシギシの葉で大量発生するので分かりやすく覚えやすい昆虫です。葉にびっしり黒い幼虫が付いているのを見ることもあります。幼虫に食べられた葉は太い葉脈だけを残して網の目状態。一つの株の葉がすべて食べられてしまうこともあります。今回は、数匹の幼虫しか見当たりませんでした。ほとんどの幼虫は土に潜って蛹になったのだと思います。蛹の期間は約1週間です。

おもしろいことに、羽化した新成虫は1週間ほど地上で過ごすとすぐに土の中に潜ってしまい、来春までの10ヶ月間をずっと休眠しているという変わった生活パターンです。あの日以来、成虫を探しに行く機会がありません。今年はお目にかかれないでしょうか。ということで、昨年の写真で失礼しました。

ご意見・関連情報などありましたら、こちらまでご連絡ください。