ムラサキツユクサのおしべの毛

 

ムラサキツユクサ(4/26)

ムラサキツユクサ(4/26)

ムラサキツユクサのおしべ

ムラサキツユクサのおしべ

おしべの毛の細胞

おしべの毛の細胞

ムラサキツユクサの花が咲き始めました。5~6月になるとたくさん見られるようになりますが、学校周辺では毎年一株だけ4月中旬に咲き始める株があります。授業の進度としてはこの時期にムラサキツユクサが手に入ると大変ありがたく、毎年この株を授業に使っています。目的はおしべの毛の顕微鏡観察。高校の授業で細胞観察の復習をかねて行っています。

ムラサキツユクサは北アメリカ原産の多年草で、日本には明治時代に入ってきたと言われています。似た種にオオムラサキツユクサがあり、こちらはがくに細かい毛があることで区別されます。一般的に広く栽培されているのはムラサキツユクサとオオムラサキツユクサを交配したものだそうです。ちなみにムラサキツユクサの染色体は2n=12、オオムラサキツユクサは2n=24です。

生物の教材としては、おしべの毛の観察を始め、気孔の観察、花粉管の観察、減数分裂の観察など大変重宝しています。多くの学校で教材用として校庭の一角に植えられているのではないでしょうか。おしべは6本でそれぞれに細い毛が密生しており、これを顕微鏡で拡大してみると細胞が一列に数珠繋ぎになっているのがわかります。それぞれ核もはっきり観察され、なるほど生物は細胞でできているのだと実感させられます。

細胞をさらに細かく観察すると、細胞内の小さな顆粒(ミトコンドリアなども含まれていると思われます)が細い筋状になって移動しているようすが見られます。これを原形質流動といい、今回の観察の一番の目的です。流動の速度なども測定します。これを見て、生徒達は「細胞が生きて活動している」と理解を深めるのです。さらに、原形質流動がアクチンというレールのようなものの上をミオシンという分子が顆粒を結合して移動しているという細胞内の輸送システムにまで内容が発展します。生物の学習にとって奥の深いムラサキツユクサです。

 

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