ミヤマセセリ

ミヤマセセリ♂(4/4)

ミヤマセセリ♂(4/4)

ミヤマセセリ♀(4/4)

ミヤマセセリ♀(4/4)

学校は新年度が始まりました。8日の入学式に合わせて桜は満開。スミレや菜の花も咲きチョウも姿を見せ始めました。生命の躍動を感じさせる新学期のスタートです。躍動を始めた虫たちの第2弾としてミヤマセセリを紹介します。茶色い地味なチョウですが、多摩丘陵の春の訪れと共に現れ4月の終わりには姿を消してしまう貴重な存在です。まさにスプリング・エフェメラル、春の妖精です。

この日(4/4)はこのチョウを求めて桜ヶ丘公園に足を運びました。毎年必ず現れる場所があります。雑木林の中でササが刈られ、日当たりの良い林床にタチツボスミレやカントウタンポポの花が咲く所です。到着してから待つことわずかに1分、期待通り地面近くを跳びはねるように飛ぶオスが現れました。しばらくするとメスもやってきました。2匹で絡み合いながら飛んでいます。なかなかシャッターチャンスが訪れず、やっと撮れた写真はピンぼけですいません。白い帯が目立つのがメスです。

メスは時々高く舞い上がり、コナラの枝先に止まっています。芽吹き始めたコナラの新芽に産卵しているのかも知れません。このチョウが興味深いのは、5月に卵からふ化した幼虫が夏、秋とゆっくり成長し幼虫のままで越冬すること。成虫になる直前の3月になって蛹になるちょっと変わった習性です。そんなところにも魅力を感じます。12日も出かけましたが、やはりいい写真は撮れませんでした。もう少し頑張ってみます。

ご意見・関連情報などありましたら、こちらまでご連絡ください。