ウグイスカグラ

ウグイスカグラ(3/9)

ウグイスカグラ(3/9)

 

花の先はきれいな星形

花の先はきれいな星形

学校裏の神社でウグイスカグラの花が咲いています。多摩丘陵の雑木林に春を告げる花です。高さ1m程の低木です。大きくなると2~3mになります。「鶯神楽」という名前が優雅ですね。名前の印象が先にあるからかも知れませんが、薄いピンク色が実に上品でみやびやかに感じられます。鮮やかで派手な美しさではなく、高貴な気品の高い美しさです。

別名ウグイスノキとも呼ばれますが、ウグイスがこの花を頻繁に訪れたりするような直接的な関係はなさそうです。色も鶯色とは異なります。やはりウグイスが鳴く頃、春の訪れと共に花を咲かせると言うことなのでしょう。まだ控え目な鳴き声の聞こえる早春の雑木林で、これまた控え目に花を開き、優しい音楽を奏でてゆったりとした舞いを舞って春の訪れを祝っている。私にはそんなイメージがしています。

小さな漏斗状の花を下向きにつり下げます。その様子がまた慎ましやかです。枝を持ち上げて写真を撮ってみました。花の先は5つに分かれたきれいな星形です。この花からは6月頃にグミの実に似た真っ赤なかわいい実ができます。甘味があり食べることもできます。さて、だいぶ春らしくなってきましたが、まだウグイスの声は聞いていません。そろそろでしょうか。耳を澄ませてみたいと思います。

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