フクジュソウ

フクジュソウ(2/20)

フクジュソウ(2/20)

同上

同上

前々回のブログで府中市郷土の森のウメを紹介しました。その梅園で咲いていたフクジュソウ(福寿草)、2月20日に撮影したものです。2月の初め頃から咲き始め、この日はまさに満開の状態。最初は花だけですが、この時は葉もずいぶん成長していました。ニンジンのような葉です。郷土の森の開園に合わせて植えられたものでしょうか? 大きく育った立派な株です。

福寿草は「幸福と長寿」を意味するおめでたい花です。「元日草」とも呼ばれ、お正月をお祝いする花ともされています。ただしこれは旧暦の話。今年の旧暦の元日は1月28日。年によって変わりますが、通常2月初旬から中旬が旧暦のお正月です。旧暦では1月からが春。「迎春」、「新春」などの新年の挨拶は旧暦であってこその言葉です。その旧暦の春を告げるのが福寿草です。今の暦の1月1日の誕生花にされ、お正月にも売られていますが、これはハウスで作られたもの。自然のリズムとは異なります。旧暦愛好家の私としては首をひねりたくなります。

さて、フクジュソウの花の形には秘密があります。お皿のような形がパラボラアンテナと同じはたらきをもち、光沢のある花びらで太陽の光を花の真ん中に集めるしくみなっているのです。フクジュソウの花は甘い蜜は出しません。その代わりに、まだまだ寒いこの時期に、花の中心を暖かくして虫たちを呼び寄せ、受粉の手助けをしてもらっているというわけです。凄ワザ!ですね。

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