ロウバイ

ソシンロウバイ(1/21)

ソシンロウバイ(1/21)

同上

同上

桜ヶ丘公園で咲いているロウバイです。半透明でツヤのある黄色い花が実にきれいです。初めてこの花を見た時は、本当にロウ細工の作り物かと思いました。そんな不思議な花です。がくと花びらの区別がつかないので花被片といい、本来のロウバイは内側の花被片が茶褐色です。写真のものは中の方まで黄色いのでソシンロウバイと区別しています。「ソシン」は「素心」、「平素の心」ということでしょうか。植物学者牧野博士の命名です。桜ヶ丘公園でもソシンロウバイと紹介されています。

21日に観察に出かけたときはまだ蕾がたくさんありました。この蕾がまん丸ですごく可愛らしいですね。花は株の下の方に多く、蕾は上の方。しかも上の方にはまだ小さな蕾が多いようでした。今はもう満開です。花には甘い芳香があります。英名でも「Winter sweet」と呼ばれており、この最も寒い時期に香り高い花を咲かせる貴重な存在です。春の到来とまではいきませんが、厳冬を乗り切る勇気をもらえるような気持ちになります。

ロウ梅と書きますからウメの仲間と勘違いされている方が多いと思いますが、全く別の種類です。ウメはバラ目バラ科、ロウバイはクスノキ目ロウバイ科に属します。桜ヶ丘公園からの帰り、立派なソシンロウバイの木のあるお宅を見つけました。花の数も多く甘い匂いも漂っていました。陽もあたって一足先にそこだけ春が訪れていたようでした。

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