ミヤマアカネ

ミヤマアカネ(11/20)

ミヤマアカネ(11/20)

ピンクの縁紋と支脈が美しい

ピンクの縁紋と支脈が美しい

12月になりました。今回紹介するのはミヤマアカネ。こんな時期に何でトンボの話題なの?と首をかしげる人もいると思いますが、アカトンボの仲間は12月頃まで見ることができるんです。11月20日の午後、唐木田から八王子市の長池公園周辺を歩いてきました。町田市側に少し足をのばすと鶴見川の源流の泉があります。そこで見つけたのがこのミヤマアカネです。さすがにこの時期ですから飛び方は弱々しく、地面にとまって動かなくなったところをカメラに収めることができました。

アカトンボはトンボ科アカネ属する赤いトンボの総称です。アキアカネを代表に十数種類がいますが、翅の先に先端部分を残してに写真のような茶色い帯があるのがミヤマアカネの特徴で、他の種類と簡単に見分けが付きます。ミヤマ(深山)とはあっても低地でも普通に見られます。池や沼ではなく、流れのある場所に産卵するそうですから、田んぼの用水路などがコンクリートになってしまってからは、数が少なくなっているのではないかと思われます。

日本で最も美しいアカトンボと言われています。オスは成熟すると写真のように頭まで全身真っ赤になります。もう一つ美しさの秘密は、翅の先端部にある縁紋と呼ばれる部分がピンクになることです。これも夏の間は白かったものが成熟するとともに色づいてきます。よく見ると翅にある細かな翅脈もうっすらピンクになっています。年の終わりにいいものに出会えて幸せです。

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