アトリ

アトリ(11/4)

アトリ(11/4)

同上

同上

11月4日の朝出勤すると、職員室の机の上にきれいな鳥が置かれていました。化学の歌川先生が前日に見つけて届けてくれたものです。かわいそうなことに校舎裏の自転車置き場で仰向けになって息絶えていたそうです。それでもまだ柔らかくぬくもりを感じるような状態でした。ちょうど自宅から持ってきた野鳥図鑑が鞄に入っていたので、早速調べたところアトリと分かりました。

冬鳥としてシベリアより飛来し、10月から5月頃まで見られます。といってもそれほど身近で見ることはなく、私自身は探鳥会で教えてもらって見たことがあるくらいです。もちろんこんなに間近で見るのは初めてのことです。白とオレンジ色、黒の配色が美しく、スズメより少し大型です。木の実を食べるのでしょう、くちばしはやや太めです。図鑑を見ながらゆっくり観察させてもらいました。

さて、アトリとは何とも特徴的な名前です。万葉の時代から記載があり、時として大群をなして移動することから、「集まる鳥」集鳥(あっとり)が略されたとの説があるようです。その数は数千から数万にもなるとのことですから圧巻です。インターネット上で、数百羽のアトリが枯れ木にとまっている画像を見つけました。まるで花が咲いているようです。漢字で「花鶏」と表記することもあるようですが、なるほどとうなずけますね。是非、大群を見てみたいものです。

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