キンエノコロとチカラシバ

キンエノコロ(10月)

キンエノコロ(10月)

美しい黄金色

美しい黄金色

チカラシバ(10月)

チカラシバ(10月)

試験管ブラシのよう

試験管ブラシのよう

前回書いた通り、10月はほとんど写真を撮ることができませんでした。わずかに撮影した中でお見せできるのはこのキンエノコロとチカラシバぐらいです。正直のところイネ科の植物はどうも苦手です。パッと目立つ美しい花ではなく(ゴメンナサイ)、種類の見分けも難しいことから、ついつい観察対象の外に置くことになってしまいます。その中でもこの時期にちょっと目立つのがこの2つです。

ともに道端や河原の土手などでよく見かけます。キンエノコロは黄金色が美しいエノコログサの仲間です。エノコログサは誰でも遊んだことのあるネコジャラシの本名です。犬の尾に似ていることから狗尾草と書き、「いぬっころくさ」が転じたものだとされています。キンエノコロはエノコログサよりやや小型で、穂にびっしり生える毛が黄色く、光線の当たり方によってはまさに黄金のように輝いて見えます。

チカラシバはエノコログサの巨大化バージョン。理科の実験で使う試験管ブラシといった感じです。根がしっかり張るので抜くのにも力が必要なことからこの名前が付いたとされていますが、すくっと立っている姿全体が他のイネ科の仲間に比べいかにも力強い雰囲気です。見た目と名前がわかりやすく覚えやすい植物ですので、機会があれば必ず生徒にも紹介しています。

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