サルスベリ

転がっていた花(花びら)

転がっていた花(花びら)

これが1つの花

これが1つの花

花の集まり

花の集まり

立派な街路樹です

立派な街路樹です

8月になってからの通勤途中、おもしろい光景に出くわしました。多摩ニュータウン通りの松が谷トンネルの手前で、街路樹のサルスベリがきれいな花を咲かせている場所があります。ここで、地面に落ちたたくさんのサルスベリの花が風に流されてころころ転がっているのです。ピンクの花に混じって白い花もあります。その転がり方が何ともかわいらしいのです。車の前をさあっと通り過ぎていきます。歩道で一端止まってから様子をうかがうように車道に流れてくるものもあります。「危ない!轢かれる!」と心配するほどでした。

そこで改めてサルスベリの花をよく見てみると、転がっていたのは1つの花ではなくて、フリル状に丸くなった1枚の花びらなんですね。遠目に見て小さい花がたくさん付いているのかと思っていましたが、恥ずかしながら認識不足でした。1つの花は写真の通り。6枚のがくの間から柄を伸ばした花びらが6つ付いています。中には7つ、8つのものもあります。中央に長いめしべが1本。おしべは多数ありますが、6本だけが長く先端が下向きに垂れているのが特徴的です。これにはなにやら秘密がありそうです。1つの花だけ見ると花火がぱっと開いたような奇妙な形ですよね。ともあれ、身近なところにも気がついていないことがたくさんあります。ちょっと注意して観察するだけでも生き物の世界がぐっと広がっていくような気がします。

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