トウモロコシのひげ
今、学校で、いろいろな野菜を育てています。ピーマン、ナス、キュウリ、オクラ、そしてトウモロコシ。といってもプランターで数株ずつ。中学1年生の授業で、花から実ができる過程を調べています。花が終わった後めしべの先がちょこんと残り、めしべのもとの子房が徐々に大きくなって果実になります。大きくなったピーマンなどにもめしべの名残が見られるところがおもしろいところです。
トウモロコシもでき始めました。株のてっぺんで穂になっているのが雄花。茎の脇で実になる部分が雌花で、雌花の先にはたくさんのひげが伸びています。このひげは実が大きくなった後も残っている、あのひげです。さて、それではこのひげは一体何なのでしょうか、ご存知ですか。
ちょっともったいなかったのですが、まだでき始めの小さい実を取って中を調べて見ました。外側の皮をそおっと剥がしてくときれいな糸状の束が出てきました。実から外に出た部分はもじゃもじゃしたひげですが、皮の中ではまっすぐきれいに並んでいます。透き通った美しいひげです。そのもとをたどると写真の通り。一つひとつのまだ小さな実に繫がっているのが分かります。ということで、このひげの正体はめしべなんですね。トウモロコシの実は600粒くらいあるのが普通ですから、ひげの数も同じくらいあるはずです。次回はきちんと数えてみたいと思います。
2016年7月26日 有岡 淳
カテゴリー:植物
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