ニホンヤモリ

ニホンヤモリ(7月採集)

ニホンヤモリ(7月採集)

4月から飼育中の個体

4月から飼育中の個体

眼がかわいい!

眼がかわいい!

足の裏の趾下薄板(しかはくばん)

足の裏の趾下薄板(しかはくばん)

講師の米田先生がヤモリを持ってきてくれました(左上の写真)。7月に入ってからお宅の玄関先で見つけたそうです。しっぽの先まで測ると10㎝を超える立派な個体です。しっぽの基の部分のふくらみ方がやや大きいことからオスだと思われます。我が家の玄関先でもよく見かけます。玄関照明に集まる虫を餌にしているではないでしょうか。照明器具の中に糞を見つけることもありますのでここを住みかにしているのかも知れません。

他の写真は米田先生が4月に捕まえて飼育している個体です。まだ小さく6㎝くらいの個体です。どんな動物でも子供の個体がかわいいのはヤモリについても同じこと。頭も丸みを帯びて柔らかい感じがしますし、何と言っても目がかわいい!慣れているようで、手にのせても遠くに逃げていくようなことはありません。6月下旬に脱皮して、すくすく成長しているようすです。

さて、ヤモリで興味深いのは、ツルツルした窓ガラスなども自由に歩くことができる足の裏の構造です。ヤモリの足の裏には吸盤はありません。趾下薄板(しかはくばん)と呼ばれる器官があり、ここにマイクロメートル、ナノメートルサイズの細かい毛がびっしり生え、「ファンデルワールス力」と呼ばれる力が生じるとのことです。現在も研究が進行中で、工学的な応用も模索されています。

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