モミジイチゴ
春の雑木林で目を引くのはモミジイチゴの白い花。1~2mの低木でいわゆる木イチゴの仲間です。葉に切れ込みが多いことから「モミジ」名前が付けられています。日当たりの良い林縁を好み、多摩丘陵ではよく見られます。下向きに花を開きますので木を持ち上げて花の写真を撮りました。その持ち上げた茎にはトゲがあり、ちょっと油断したところ結構痛い目にあいました。
花は桜の花を一回り大きくした感じです。サクラもイチゴも同じバラ科ですから基本的なつくりは似ているんですね。ストロベリーのイチゴが同じつくりで花びらが丸みを帯びて「かわいい子供」のイメージなのに対して、モミジイチゴの方は先がほっそりしていて「スマートな大人」のイメージがするのですが、そう感じるのは私だけでしょうか。
多摩丘陵で見られるモミジイチゴは中部地方以北に見られるタイプで、西日本のものは葉が長いナガバモミジイチゴです。ナガバモミジイチゴが本来の種でモミジイチゴはその変種とされています。モミジイチゴもナガバモミジイチゴも黄色い実がなり「黄苺」として有名です。6月が収穫期。たくさん穫れたらジャムにしたいと思います。その時にはまた紹介します。
2016年4月6日 有岡 淳
カテゴリー:植物
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