モノアラガイ

モノアラガイ

口がよく分かります

右巻きで貝の口が右に開く

ゼリー状の卵塊

今回は生物室の話題です。水槽のモノアラガイ（だと思います）が元気です。生物室の水槽ではホトケドジョウ、シマドジョウ、オイカワ、メダカなどを飼育していますが、最近あまり面倒見がよくなくだいぶ数が減ってきてしまいました。反省！しています。そんなあまり環境の良いとはいえない中で、たくましく生き続けているのがこのモノアラガイです。

大きさは１㎝ほどで薄い茶色で透明感のある貝です。普段はあまり注目していないのですが、改めてじっくり見ると、殻や体が透けて見えてステキです。ぼんやりですが内臓の動きもわかります。ガラス面にへばりついていると口を動かすようすやゆっくり移動するようすを見ることができ、動きがゆっくりなだけにこちらの気分もゆったりします。

元々は多摩川でとってきたものが、増えたり減ったりしています。水槽のこけ掃除用に飼育しているケースが多く、油断している間にわっと増えてモノアラガイだらけの水槽になってしまったとの声もよく耳にします。濾過器の中にも入り込んでいることがあり、先日掃除した時には５匹救出しました。餌もあるこの場所が好きなのかもしれません。今、ゼリー状の卵塊が産みつけられています。少し数を増やして、実験用に利用できないかと考案中です。