君は誰?ヒメエグリバ

ヒメエグリバ幼虫(3/6)

ヒメエグリバ幼虫(3/6)

尺取り虫の動き

尺取り虫の動き

先日裏山を歩いた帰り、道端にきれいなイモムシを見つけました。黒いボデーに黄色と赤のブチ模様。3㎝くらいの小さな体ですが、さすがにこの色は目立ちます。足を止めてじっくり見入ってしまいました。黒い部分は本当に真っ黒で艶があって美しく、黄色の斑点が背中の両サイドに2列に並んでいます。列の中央にある赤い点が美しさを際だたせています。見事な配色です。こんなステキなあなたは一体誰なの?と声をかけたくなりました。

早速、愛用の「イモムシハンドブック(文一総合出版)」で調べましたが見当たりません。こういう時はやはりネット検索。インターネット上のガの図鑑や幼虫図鑑には素晴らしいものがあり、ありがたく利用させてもらっています。「尺取り虫」の動きをしていたので、シャクガの仲間と思いましたが該当するものはありません。やっと見つけたのが「ヒメエグリバ」です。

私にとっては初めて目にする何とも奇妙な名前です。成虫は枯葉に擬態した小さなガで、枯葉がえぐられたような形から「エグリバ」と言うそうです。幼虫はアオツヅラフジを食草としているとのこと。餌もないこの時期に暖かさにつられて出てきてしまったのでしょうか。それにしても親子で全く違う姿は何とも不思議です。葉脈まで似せた親の枯葉模様もビックリします。親と子と二度楽しめる「エグリバ」、すっかりファンになりました。夏には親を紹介できるように注目したいと思います。

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