ヤマハンノキの花

ヤマハンノキ雌花(3/6)

ヤマハンノキ雌花(3/6)

雄花

雄花

昨年の実

昨年の実

南風が暖かな春を運んできてくれました。今日(3/8)の気温は18℃。裏山を歩くとウグイスやコジュケイの声も聞こえてきます。ただし両者ともまだウォーミングアップ中でしょうか、ウグイスは本来の「ホーホケキョ」と伸びのある声ではなく、最後の「ケキョ」までいかずに「ホホホ・・ケ」と途切れがち。コジュケイの「チョットコイ」も控えめで「もう少し待ってね」という感じでした。

その裏山で見つけたのがヤマハンノキの花。雄花が穂になって垂れ下がっているようすは、雑木林に春の到来を知らせる季節ごよみになっています。小さな松ぼっくりのような昨年の実も残っており、遠くからもよく目に付きます。一方、こうした花の雌花は小さく目立たないのが一般的です。ところが今回、改めて雌花を見てびっくりしました。1㎝くらいの小さな花ですが、クローズアップしてみるとピンクの鮮やかさが際だっています。実に美しい!まさに春の色。感激しました。

小さい花が集まったもので、一つひとつに花びらはなく、糸のように突き出たものはめしべの先端だと思われます。この時期ですので、花粉は虫に運ばれるのではなく、風で飛ばされていきます。その花粉を受け取りやすいようにめしべが突き出ているのですね。この雌花が上向きに付くのがヤマハンノキで、下向きのものは葉に毛のあるケヤマハンノキとのことですが、これはどちらでしょうか?

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