テングチョウ

テングチョウ(2/21)

テングチョウ(2/21)

(同上・翅を少し広げてくれました)

(同上・翅を少し広げてくれました)

テングチョウ(昨年6月)

テングチョウ(昨年6月)

テングチョウ(昨年6月)

テングチョウ(生物の標本)

日曜日(2/21)に、南部線の分倍河原から谷保まで府中崖線に沿った道を歩いてきました。府中市は多摩川周辺の低地と一段高い段丘(立川段丘)から成っています。南部線は多摩川の橋を渡って府中本町の辺りから段丘にさしかかり、分倍河原・西府・谷保と段丘沿いを進みます。ここは多摩川のつくった河岸段丘で段丘崖の高さは10m程、部分的にシラカシなどの林が残され、崖の下には湧水も見られる、昔ながらの武蔵野の風情を感じさせる場所です。

そこに現れたのがテングチョウ。頭部が鼻先のように突き出たユニークなチョウです。こんな時期に?と思うかも知れませんが、このチョウは成虫で越冬していますので、気温が高い日にはそれにつられて顔を出します。それでもこの日は15℃くらいですので、それほど暖かいわけではありません。明るい日差しがあることが大切なのかも知れません。思わぬ出会いに、ウキウキした気分になりました。

実は見かけたのは住宅地にあるお宅の玄関先です。こんな街中に?という場所ですが、近くにある崖線の自然がこれを育んでいるわけですね。是非とも大切に保全してほしいと思います。学校周辺では、近くの桜ヶ丘公園で3月終わりから現れます。4月には産卵し、幼虫・蛹を経て、6月に成虫になります。写真は昨年6月の撮影です。今回は一足早い春の訪れでした。

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