オオスズメバチの女王、越冬中

越冬中のオオスズメバチの女王(2/26)

越冬中のオオスズメバチの女王(2/26)

サクラの木の洞で見つけました

サクラの木の洞で見つけました

2月26日、例年だと徐々に暖かさを感じる頃なのですが、今年は本当に寒い!この日も聖ヶ丘の最低気温はマイナス5℃。授業の合間を見つけて野外に出てはみたものの、「生き物ウォッチング」のネタになるような特段の収穫もなし。早々に引き返そうと思いながらも、サクラの洞の中をのぞいてみたところビックリ!何とオオスズメバチがいるではありませんか。大きさは4~5㎝。触ってみるとモソッと足を動かしました。間違いなく越冬中の女王でしょう。寒さも吹き飛ぶような熱い発見でした。

このサクラの洞は以前はニホンミツバチが巣を作っていたこともありますが、今は使われていません。少し壊れて入り口が大きくなり、人が時々通るところにあるので、鳥なども利用していません。そんなことであまり中をのぞくようなことはしていませんでした。少なくとも去年の秋からは見ていません。秋の終わりの頃からずっといたのでしょうか?オオスズメバチは秋になると新女王が誕生し、オスと交尾をしてから、土の中や朽ち木の隙間、樹洞などで越冬します。働きバチやオスのハチはみんな死んでしまいますが、女王は越冬前に充分にエネルギーをため込み、1匹だけでじっと動かず寒さに耐えます。ということは知っていましたが、実際に越冬中の女王にお目にかかったのは初めてです。寒さの中、ちょっと暖かな気持ちなりました。

さて、この女王、その後どうなるのか定期的に観察しようと思い、そのままにして3日後に再び見に行ったところ、なんと姿が見えなくなっていました。自分で移動したのでしょうか?鳥にでも食べられてしまったのでしょうか?スズメバチの生態に詳しい方がいらっしゃいましたら教えてください。あの時捕まえてきていろいろと調べておけば良かったと悔やまれます。残念です。

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