クワコ

校内の壁に産卵するクワコ(12/4)

校内の壁に産卵するクワコ(12/4)

産卵された卵(12/5)

産卵された卵(12/5)

翌日は動かなくなりました(12/5)

翌日は動かなくなりました(12/5)

講師の米田先生が、「廊下の壁でガが産卵している」と教えてくれました。12月4日のことです。早速、現場に急行。1階から2階に上がる階段の壁です。寒さのためでしょうか、寿命なのでしょうか、壁にへばりついているのがやっとという感じで、ほとんど動きません。体の下には卵が見えていました。

すぐには名前が分からず、写真に収めてから図鑑で調べて見ました。ガは種類が多く探すのが大変です。「カイコに似ていますね」との米田先生の言葉で、カイコガの仲間を調べて見ると、「いました!」。カイコの原種と言われているクワコです。数千年以上も前の中国で、このクワコをもとにカイコが改良されたと考えられています。日本全国に生息しているようですが、私は、見るのが初めてかもしれません。

それにしても、こんな寒い冬に見つけるとはビックリです。いろいろ調べて見ましたが、やはり活動の中心は8~9月。秋には産卵して卵で越冬するようです。唯一見つけたのが、横浜で11月の下旬に交尾をしている情報。ひょっとすると年2回発生することもあるのではないでしょうか。

この日はこのままにして、次の日の朝、もう一度見てみました。まだ壁に張り付いていましたが、すでに息絶えていました。そっと壁からはがすと、体も硬くなり、標本のようになっていましたので、このまま保存したいと思います。壁に産まれた卵はどのように保存したらよいでしょうか。

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