ヤクシソウ

ヤクシソウ(10/28)

ヤクシソウ(10/28)

ヤクシソウ(10/28)

ヤクシソウ(10/28)

秋も深まり、野原の花も徐々に姿を消してきました。そんな中でまだ元気で咲いているのがヤクシソウです。日当たりの良い雑木林の林縁や畑の脇で普通に見られますが、春や夏と違い今頃咲く花は注目度が落ちるようで、名前を知っている人は少ないように思います。学校の裏山にある八坂神社では、小さな社殿を取り巻くように20~30株まとまって咲いています。

タンポポやヒマワリと同じキク科の植物です。キク科の中には、ヒマワリのように中央に筒状花がありその周りに舌状花を持つタイプと、タンポポのように舌状花だけkaranaru

2つのタイプがあります。ヤクシソウは後者のタイプ。12~13個の舌状花からなる1.5㎝程のかわいい花を株全体に付けています。花の先が5つのギザギザに分かれているのもタンポポと同じです。

ヤクシソウは「薬師草」ですから、私はてっきり「薬師如来」に由来する命名だと思っていました。ところがいろいろ調べてみましたがはっきりした由来は不明とのこと。「薬草」にしたとの説もあるようですがこれもはっきりしていません。それでも私には、秋も深まり一人物思いにふけるような頃の神社仏閣のイメージが離れず、仏様の姿が見え隠れしてしまいます。

写真は10月28日に撮ったものですが、7日に再度確認したところ、この株の花はほとんど終わりになっていました。他の株ではまだたくさん花を付けているものもあります。株によって個体差があるのかもしれません。

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