キンモクセイの早咲き・二度咲き

キンモクセイ(9/21)

キンモクセイ(9/21)

4枚の花びらにおしべが2つ

4枚の花びらにおしべが2つ

枯れた花の間から2度目の開花を待つ蕾

枯れた花の間から2度目の開花を待つ蕾

先週からキンモクセイの甘い香りが漂うようになりました。学校では大学の裏側、八坂神社に面した道路脇がキンモクセイの生け垣です。あまり日当たりが良くないことと、密集して植えられているため常に剪定されているのであまり花の付きは良くありません。我が家の庭にも2本ありますが、こちらも先週から咲き始めました。

そのキンモクセイに異変(?)が2つ。一つ目は早咲き。開花したのは9月の14~15日頃です。こんなに早く咲いたことは記憶にありません。普通9月の末から10月初めが開花の時期です。キンモクセイが花芽を分化させるのは8月上旬、温度の上昇が刺激なるそうです。7月から8月にかけての猛暑が影響しているのでしょうか。また、蕾ができから開花に至るには20℃前後に気温が低下することも必要とのこと。逆に、8月中旬以降の気温の低下が原因の一つになっているのかもしれません。

二つ目は二度咲き。先週咲き出した花はこの連休中にほとんど落ちてしまいました。ところがよく見るとこれから咲く蕾がまだたくさん付いています。3~4日後にはまた満開になる感じがします。実はキンモクセイの二度咲きは時々見られる現象で、いろいろな所で報告されています。原因は不明です。キンモクセイは1つの花芽から10個ほどの蕾を出しますが、調べて見ると、2~3個を2回目に残しているもの、逆に半分以上を残しているものなど様々です。1つの花芽の中で咲く時期が異なるのですから不思議です。もっと早くから気がついて、きちんとデータを取っておけば良かったのですが・・・。来年以降の自然科学部の研究テーマにしたいと思います。

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