キアシナガバチ

窓の外の巣(9/4)

窓の外の巣(9/4)

巣室は約250

巣室は約250

顔を出した成虫

顔を出した成虫

羽化したキアシナガバチ

羽化したキアシナガバチ

校舎の外壁にアシナガバチの巣を見つけました。図書室の窓の外側で上がひさしになり雨があたらない場所です。結構大きな巣で、成虫が50匹以上はいるようです。外は人の通りが少ない所で、エアコンが効いているので内側から窓を開けることもありません。夏休み中にじっくり時間をかけて巣を大きくしたようです。種類はキアシナガバチ。鮮やかな黄色が目立つのが特徴で、大きさは2㎝を超える大型のアシナガバチです。

窓を開けて近づいてみましたが、私には関心を示すことなくせっせと巣作りや幼虫の世話に勤しんでいるようすです。ちょっかいを出さなければ危険なことはありません。と思いながらもちょっと巣を突いてみました。途端に一斉に翅を震わせ威嚇のポーズ。やはりさすがにアシナガバチです。2階で生徒がすぐそばを通ることはありませんから、私としてはそのまま見守ってもいいかなとも思いましたが、やはり安全第一、殺虫剤をスプレーして駆除することにしました。

巣は、大きさが15㎝、巣室は250程に成長していました。死んだ成虫の中にはオスバチも混じっていました。オスバチは8月の中頃から現れます。あわせて来年の新女王となるメスバチ達も産まれてきますので、この頃は大所帯になっているんですね。親たちのいなくなった巣から、翌日には成虫が羽化してきました。幼虫が蛹になる時には薄いまゆを作って巣室に蓋をします。これが殺虫剤に対しても強力なバリアとなっていたようです。ただし、巣も働きバチも失った今となっては彼らは生きていくことは出来ません。何匹かは標本にして保管することにします。

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