ヘクソカズラ

白い小さな花が可愛らしい(7/28)

白い小さな花が可愛らしい(7/28)

8月に入り、自然科学部の合宿や所用で出かけていたため、休みというのにかえって学校周辺の自然観察がおろそかになっています。合宿は群馬県川場村の世田谷区健康村の施設を利用させて頂きました。東京生物クラブ連盟が世田谷に拠点を持つということで、その連盟校が利用できるようにご配慮を頂いています。宿舎周辺での自然観察や武尊山剣ヶ峰登山、尾瀬にも足を運び、都会では見られない自然の成り立ちを勉強することができました。宿舎の玄関前がハンミョウの生息場所となっており、たくさんの個体が地面を行きかっていたのには感激しました。

さて、今回紹介するのは7月末に撮影したものです。道端のフェンスなどに絡み付いてどこにでも見られる小さなかわいい花ですが、名前はご存知ですか。ヘクソカズラといいます。漢字で書くと「屁糞蔓」。葉や茎を切ると白い汁が出てきてとっても臭いつる植物ということです。こんなかわいい花にいくらなんでも可哀そう過ぎる名前ですよね。ちょっと名前を口にできない女性もいるのではないでしょうか。しかも、私個人としてはそんなに臭いとは思いません。

そのヘクソカズラの花をいくつかクローズアップしてみました。よく見るといろいろと個性があって面白いですね。5枚に分かれた花びらの白い部分の形もそれぞれ違いますし、赤紫色の中心部分も丸くなっているものや五角形の星形になっているものなど少しずつ違いがあります。中央部分には細かい毛がたくさん生えており、これはアリなどの虫が蜜が出る中央部に入りっぱなしになるのを防いでいるとも考えられています。かわいい花ですので、是非多くの人に見て欲しいと思います。

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